受粉準備

La Mangue Bleue

2012年02月11日 14:45

今年はかなり遅れているマンゴーの出蕾。
それでもちょっとづつ芽は膨らみ始め、キーツマンゴーの花芽はかなり伸び始めてきている。

花が咲くとこの花を受粉させないといけません。
この小さな花の受粉は媒介昆虫と言ってミツバチやキンバエにやってもらいます。

ミツバチは養蜂業者さんから巣箱ごと買うか、受粉期間だけリースでミツバチを借りてします。
いずれにしろ結構な経費が掛ります。 
養蜂もやってみたい人は自分でミツバチを飼います。

もう一つのキンバエで受粉させる方法はこの時期だけハエを飼い?ます
魚屋さんや漁師さんからさばいた後のさかなの頭や内臓、骨、つまり捨ててしまう所を貰い受け、箱に入れておきます。
当然ハエがやってきて卵を産みつけ、ウジ虫がこの魚の残骸を餌とし成長してハエになります。

今回初めての受粉ですが、ハエを使って受粉します。
ミツバチより受粉が良いようです。 殆ど経費もかかりませんから・・・。

今朝、伊良部島の漁師さんから渡しておいたポリバケツに魚の残骸を送ってもらいました。


早々に農園にもっていき用意しておいた発砲スチロール箱(これもクリーンセンターから貰ってきました)に入れ、上から飼料用の脱脂大豆フレークを1kg入れました。

バケツから箱に移す時だけは手作業。
うっー生臭い!!! 魚は殆どカツオでした。ちょっとグルクンも入ってたかな。

これを外に置いておけばキンバエが何処からともなく飛んできてブンブンです。

生臭さが無くなると、今度は塩辛をもっと凄くしたような独特の強烈な臭いが・・・。
マンゴー園で働いている人でもこの強烈な臭いにまいってしまう人もいます。

ハエもハウス内の限定隔離されたところで培養されてるからきれい?って事はないけど汚くはない。

しかしながらマンゴーの受粉をハエですることは殆ど知られてない。
いろんなマンゴー農園がサイトで栽培を紹介してるけど、この受粉を紹介しているところは殆どない。やっぱりイメージダウンだからかな。
当然受粉時期が終わればハエの役目は終了。園内でハエを目にすることはありません。もちろん臭いも。

と言うことでこの一月半くらいはこの臭いです。
受粉しないとマンゴーもできません。この大事な作業はハエに託されてます。

ニューカレの時は餌付け用に魚の残骸を貰って専用冷凍庫まで持ってたけど、今回は毎回新鮮?なカツオが手に入る。
宮古島の周りに結構大きなタイガーシャーク(イタチザメ)がいるのはこのカツオを海に投げちゃうからかな?
と思いつつ、次回の魚搬入前にはゴム手袋、買おっと。





関連記事